初めての大型店舗で店長を任された時、僕はまだ25歳位でした。
その頃は、美容師ブームの真っ只中。
カリスマ美容師等の言葉も大流行していました。
事件は、そんなある日起きました。
1日40人位をこなしていた中で、新規客の人はそのうち10名位いました。
新規客の中で、30代の男性がいました。
その30代の男性を担当した時です。
僕:初めまして!今日はどんな感じにされますか?
客・ゆかいな感じで。
僕:ゆかい…な感じですか? はぁ どんなのでも良いんですか?
客:はい(笑)ゆかいであればOKです。
僕:ホントに良いんですか?
客:はい(笑)
今思えば、ここでこんな感じにしますとヘアースタイルの雰囲気を口で説明したら良かったのですが…
当時は、さっきも触れたとおり1日40名とかやっていたので、次のお客さんがひっきりなしに待っている状態です。
ここでモタモタしてはいけない!という気持ちと
少しだけイタズラシタイ!という気持ちが合わさって
超短時間でイタズラしよう!
となってしましました。
今考えると完全にイカれています。
こんな担当者イヤです。
僕ならこの店長に任せません。
まぁ 若かったのでしょうね。
やっちゃいました。
10分後…
僕は冷たい床におでこをつけていました。
その30代の男性は怒り狂っていました。
そりゃね
怒るよね。
できたのブルーハーツのドラムだもん。
ゆかいな髪型といえばパイナップルでしょ? 違う?
下の画像の右下の人の髪型。クリックしたら大きくなるよ。
結局、短いスポーツ刈りみたいな感じに切り直して
誰一人ゆかいな気分になれず帰っていきました。
これ以降、初めてのお客様にはご要望を聞きながらカットする前に仕上がりのイメージをお伝えする技を覚えました。